今回の内容は雑記的なものになります。
自分が医者になってからものの見方が変わったと感じることはよくあります。
今回はそんな中でも完全な独断と偏見ではありますが、「これは止めよう」と思ったことをお話しします。
繰り返しますが個人的な意見なので興味がない方は飛ばしてください。
不要な薬・健康食品やサプリメントを飲む
健康食品やサプリメントの是非については医者の中でも意見が別れるところだと思います。
私自身の考えとしては妊娠中の葉酸の摂取など、明らかなメリットがありそうなものであれば飲んでも良いと思いますが基本的にはあまり飲みたくないと思っています。
以前の記事でもお話ししましたが、健康食品やサプリメントによる副作用で受診される方をよくいらっしゃいます。
また処方薬でも同様に副作用が起こることがあり、血圧の薬のようなありふれた薬でも副作用で困ってしまう方が多いです。
薬の副作用で難しいのは医者も疑わないと副作用であると分からない、また副作用がでていても気付かずにずっと不便な生活を普通だと思い込んでいることがあるということです。
「ふらつく感じがする」という方の高血圧の薬を変更すると、「ふらつきが治っただけでなく体が軽くなって楽になった」と話される方は何人も見てきました。
以前病院の上司に「薬の副作用はなんでもありだから、常に疑わないといけない」と言われた言葉は今でも覚えています。
私自身は花粉症の薬ひとつでも、できれば飲まないようにしようと心がけています。
どうしても飲む必要がある時でも必要最低限の使用にとどめ、必要がなくなったらすぐにやめるようにしています。
今までの経験だと病院やクリニックでは薬を出した方が患者さんから感謝される傾向にありますが、本当に信頼できるのは余計な薬を出さない医者だと多います。
これは自分が薬を飲む時でも、処方する時でも意識をしています。
バイク
天気が良い日に外出先でツーリングをしているのを見ると、気持ち良さそうだなと思うのですがバイクの事故は車の事故と比較してもかなり危険です。
3次救急の病院で勤務していた時もバイクの事故と連絡が入ると、それだけで緊張が走ったのを覚えています。
単なる転倒であっても何箇所も骨折してしまうことはザラにありますし、バイクの事故で命を落としてしまう方は多いです。
プロテクターなどを装着していればまだ良いですが、半袖短パンなどで事故を起こしてしまうと目も当てられないような状態になることもあります。
軽自動車もバイクほどではありませんが、事故が起きた際の衝撃が大きく大怪我のリスクが高いです。
軽自動車は小回りが良く私の家族も使用していますが、「高速走行はできるだけ避ける」「スピードを出しすぎない」などより慎重な運転を行った方が良いと感じています。
スノーボード
大学生の頃は自分もマイボードを持ってスキー場へ行きましたが、初心者では特にスキーと比べて安定感がなくスピードが出た後に止まる技術も難しいです。
病院勤務していた際にもスノーボードで命を失ってしまったり、半身不随などの重い後遺症の残ってしまう方を多く見てきました。
スノーボードを好むのは若い方が多く先が長いこともあるため、そういった事故をみるととてもいたたまれない気持ちになります。
スキーでも骨折など同じような事故はあると思うのですが、自分が見てきた中では圧倒的にスノーボードの方が重症が多い印象です。
スノーボードをやる際には絶対に自分の能力の範疇を超えたスピードを出してはいけません。
まとめ
何事も慎重になり過ぎすぎてしまうと、人生の楽しみがなくなってしまうという側面があります。
今回挙げた例はどれも個人的な感想であり、リスクをきちんと理解されていれば問題ないと思います。
リスクについて認識する一つの参考になれば嬉しいです。