高齢化に伴い帯状疱疹や帯状疱疹後神経痛(帯状疱疹の後に長い間痛みが残るもの)
でお困りの方が急増しています。
そんな中、全国各地の自治体では50歳以上の方に対して帯状疱疹ワクチンに対する助成金も始まっています。
この記事ではそんな帯状疱疹や予防のためのワクチンについて、
個人的な意見も含めて簡単にお話しします。
帯状疱疹ってなに?
帯状疱疹は、水ぶくれを伴う発疹(水疱)が、皮膚に分布している神経に沿って帯状に出現する病気です。
水疱が見られる2.3日前から痒みや痛みを感じるようになり、1週間程度たつと水疱、発熱、頭痛といった症状が出てきます。
通常は2~4週間で皮膚症状がおさまりますが、帯状疱疹後神経痛として痛みが長くのこてしまう方もいらっしゃいます。
帯状疱疹ウイルスとは
帯状疱疹の原因となる水痘・帯状疱疹ウイルス子どもの頃に水痘(みずぼうそう)として大半の方がかかっており、その後ウイルスは体の中で長期間潜伏感染しています。
水痘・帯状疱疹ウイルスが加齢や疲労などで免疫力が低下した際に「帯状疱疹」として発症します。
そのため帯状疱疹は誰にでも発症する可能性があるといえます。
帯状疱疹ワクチンについて
帯状疱疹ワクチンの特徴は下記の東京都保健医療局HPの表にまとまっています。
簡単にまとめると、
・生ワクチンは費用や安く1回で良いが、発症予防効果が限定的で効果が短い
・不活化ワクチンは費用が高く2回接種が必要だが、予防効果が高く効果がより長く続く
となっています。
ワクチンの副作用は?
帯状疱疹ワクチンの副作用としては注射部位の痛みや腫れ、頭痛、筋肉痛、発熱等があります。非常に稀ですがアナフィラキシーという重度のアレルギー反応のリスクもゼロではありません。
実際に打たれた方の声を聞くと、副作用は新型コロナのワクチンよりも少し軽いかなという印象です。
ほとんど副作用を感じない方もいらっしゃいます。
まとめ (個人的な意見です)
帯状疱疹にかかるのは50歳以上で年間におよそ0.7%程度と言われており、頻度や帯状疱疹で命を落とすことは稀ということを考えると全員にワクチンは打たなくてもいいのかなと思います。
しかし帯状疱疹後の神経痛のリスクが高い方として高齢、悪性腫瘍などの免疫低下のある方と言われているので、そういった方は特に打っても良いかもしれません。
また普段から痛みに弱いと感じてらっしゃる方も検討するといいと思います。
個人的にはもしワクチンを打たれるのであれば費用はかかってしまいますが、より効果の高い不活化ワクチンをお勧めしています。
また帯状疱疹にかかってしまったら、早期に抗ウイルス薬を内服することで神経痛のリスクを減らすことができると言われています。
痛みを伴う帯状の小さい水ぶくれが出てきた際には早めに医療機関受診をしましょう。